JAPAN SHOP 2024
こんにちはTEAM建装です!
今回は3月12日~15日までの4日間、東京ビックサイトで開催されている「JAPAN SHOP 2024」に行ってまいりました。53回目となる店舗総合見本市で、コロナ禍以降では今回の展示会が最も活気があり来場者もかなり増えている印象があります。
今回、お目当の3Dデジタルインクジェットプリンターの実機を確認出来るということで楽しみにしておりましたのでご紹介したいと思います。
その名も【 DIMENSE 】といいます。
リトアニアで開発された壁紙業界のための画期的なプリンターで、何ができるかと言いますと簡単にはデジタル印刷とエンボス加工が同時に出力が可能であるということです。
想像よりかなり大きく、これでSサイズです。さらにM,Lサイズのモデルがひかえています。
こちらのSサイズは最大幅1.6mまで出力可能で、カラー印刷とエンボス同時加工で1mを7~8分ほどで出力できます。 M,Lモデルになると、さらに印刷速度が速くなるそうです。
上記画像が出力されたイメージになります。
発砲抑制剤を含んだインキで印刷部分以外が発砲する仕組みで、着色された部分と精度良く同調しておりエンボスの厚みは1mmまで表現できます。
残念ながら金と銀のインクは無いですがメディアに金、銀があるとのことで、変更して出力表現できるそうです。
おもしろいと思ったのは下記の画像で、こちらはさきほど紹介した通常のメディアとはちがいます。
エンボス厚1.5mmまでいけるそうですがカラー出力はできませんエンボスのみです。
何が、というと使用した場合のアイデアなのです。
エンボス加工後に直接着色や粒子を吹き付けて色の表現や質感をあたえたり、 また石膏の型として使用することも可能で製作者のオリジナリティーをさらに表現することができます。
個人的にはこのアイデアは創作意欲をすごく掻きたてられ壁紙原稿の版下が容易に作れそうな気がします。
【 DIMENSE 】の出力品は現時点では不燃認定はとれていないので、国内での住宅の壁紙としては使用できないそうですが、海外では実際に壁紙として住宅に使用されています。 日本ほど厳しくないのですね。
国内ではおもにイベントなどの短期間でアクセント的に活用されているそうですので、今のところはそのような使い方に需要がありそうです。
住宅壁紙としての実用性は現時点では厳しそうですが、今後国内仕様に開発が進んでくれば、いずれはデジタル印刷の時代に移っていくのかと大きな成長を感じました。