2024 DESIGNART tokyo WhO

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2024 DESIGNART tokyo WhO

こんにちはTEAM建装です!

前回に引き続き、「DESIGNART TOKYO 2024」で気になった展示を紹介。
開催期間:2024年10月18日(金)から10月27日(日) テーマ: 「Reframing〜転換のはじまり〜」

AXISビル地下1階で展示していた「WhO」という壁紙ブランド。野原グループ株式会社が手掛けるインクジェット壁紙です。強烈なインパクトの壁紙の迷路といった展示です。

WhOではアーティストや写真家などのクリエーターとのコラボで独自性の高いデザインの壁紙を提供しています。ブランドスタートから10年が経っており、そのデザインアーカイブは3,000種類にも上るそうです。

今回の展示はあまりにもデザインが多すぎてカテゴリー分けをする方法を色に頼るしかなかったとの事。迷路に見立てた展示で、進んでいくと色が移り変わっていきます。デザインの豊富さと柄のスケール感に特徴があるWhOらしさが発揮された迫力ある展示でした。





上代が数百円/m、1,000円/mが主流の壁紙業界において、4,000円/m〜7,000円/mの幅で展開しているとの事。「ニッチなところでやっています」と謙遜されていましたが、確実に市場のニーズを掴んでいるようです。

また、ONE by ONEでの生産が可能なのでオリジナルの壁紙も生産できます。壁紙であるにもかかわらず巻物という概念ではないので1枚から生産は可能。リピートを作らず連続の柄にもできるのでアートパネルといった趣ですね。インクジェットを吹き付けるベースとなる壁紙は白のみで3つのエンボスからチョイス。機能性付加の商品はありませんが、デザインのオリジナリティを求めるユーザーの方には高評価のようです。

インテリア、ファッションの世界ではインクジェットの研究が盛んです。スピードと価格の面から量産品のプロダクトにはなかなか使用されていない印象ですが、技術はどんどん進化しています。近い将来セラミックタイルのようにエンボス表現や、機能付加もできるインクジェット製品の登場もあるかもしれません。